求められている訪問介護

訪問介護の仕事内容は、大きく3つに分けられ、掃除・洗濯などの生活援助と入浴介助や排泄介助などの身体介護、また通院等に利用する車両への乗降介助を柱とします。
そして、個別のお宅間を移動しながら、求められるサービスを提供し、利用者及び日頃介護にあたる同居家族の日常生活をサポートします。
実際の仕事は、事務所にもよりますが、多くの場合日中のみで、1件当たりのサービス時間は平均約2~3時間、また基本的にパート雇用が多数を占める為、一日当たりの訪問件数は都合に合わせ選択できます。
また、利用者及びその家族がどのサービスを必要とするかはそれぞれに異なりますが、訪問介護は、介護サービスの中でも利用者が住み慣れた自宅でできる唯一在宅ケアで、高齢化社会を迎えた現在ではニーズが拡大しつつあります。
その為、ホームヘルパーは介護のスペシャリストとして頼られる存在です。
その一方で、その仕事内容では日常生活のサポートを目的とした特定事項に留まり、週2回など一定の限られた時間内のみであることから、ケアできる範囲に限界があります。
これは、要介護度等の状態や状況の異なる利用者を複数担当する為、それぞれの状況をよく把握する必要がありますが、長時間介護する施設とは違い時間が限られている為、情報収集の時間が少なく、また救急時の対応なども困難です。
もっとも、現在では夜間対応型の訪問介護もあり、より利用者に安心なサービスが拡大しています。
介護利用者が増えている今、訪問介護への期待は増すばかりです。